高田整形外科病院 〒771-0203 徳島県板野郡北島町中村字東堤ノ内30-1
椎間板ヘルニア 腰椎管狭窄症 骨粗鬆症 関節水症 手根管症候群

腰椎管狭窄症

腰椎管狭窄症(MRI画像)
脊椎のMRI(ヘルニア有り)
腰椎のMRI(腰椎管狭窄症)
腰椎のMRI(正常)
腰椎のMRI(正常)


解説

腰は5個の腰椎からなっており、腰椎の間には椎間板という軟骨が挟まれていることは、前ページでお話 ししてきました。椎間板は、老化と共に、内部の髄核の弾力性がなくなり、空気の抜けたボールのように なります。この結果、骨と骨の間の隙間が少なくなります(左の写真の矢印の間)。右の写真は正常です。

老化は椎間板だけに起こるのではなく、神経の後ろにある椎間関節にも起こってきます。膝の関節が年と 共に変形したり、水が貯まったりするのと同じ変化です。関節全体の大きさは正常時の1.5倍にもなり ます。前方からは椎間板の拡大、後方からは椎間関節の肥大により神経の入っている管が狭くなり、神経 の圧迫症状が起こってきます。これが腰椎管狭窄症です。
50,60歳代以降の男性が最も多く悩まされ ます。一方、女性の場合は、筋力が弱いため椎骨が前後にすべり始める、すべり症となってきます。これ も同じく、腰の神経を圧迫することとなります。

症状

そらした姿勢や歩行することによって症状が悪化し、休息すると改善するのが特徴です。腰痛は余り強く はなく、足の先から始まり大腿まで広がるしびれや痛みが主症状であり、しゃがんでいたり、横になるこ とでよくなってきます。
ひどくなると排尿しにくくなったり、残尿感、頻尿となります。これは排尿の神 経が腰の骨の中を通っているために起こる神経の圧迫症状なのです。

予防

この病気は根本的には老化に伴っているため、有効な予防法がないのが現状です。長距離の歩行、特に 階段、坂道を登るのは症状を悪化させるので控えるのがよいようです。
適当な運動としては散歩、ジョギング等よりはサイクリングをおすすめします。
また、高齢の方には歩くときに、杖や乳母車を利用することが、腰への負担を少なくする良い方法です。 しかし、足のしびれや冷えがひどい場合には、これらの方法では限界があります。
手遅れになる可能性もありますから、専門医に相談して適切な治療をしてもらう必要があります。