椎間板ヘルニア(MRI画像)

脊椎のMRI(ヘルニア有り)  脊椎のMRI(正常)


写真をクリックすると解説が出ます。
解説:
椎間板は、厚さ約7mm、直径3cmの少し横に長い楕円形の円盤です。外側の固い線維輪(せんいりん) と中心部の柔らかい髄核(ずいかく)からできています。髄核は軟骨がたくさんの水分を含んだ寒天のよ うなもので、固い線維輪がこの髄核を包み込むことで髄核内には、体重、筋力により高い圧力が生じるこ とになります。この圧力が線維輪と共に脊椎にかかるショックを吸収するようになっています。
圧力は臥位(寝た状態)で最も低く、立位、椅子での座位の順に高くなります。特に物を持つと臥位の何 倍にも高くなります。一方、髄核の水分量は、小児では75−82%ですが、年齢と共に減少し、老人で は50%以下となります。水分の減少とともに髄核の粘り強さが無くなっていきます。粘り強さが減少し た状態では、髄核が圧力に耐えきれずに、線維輪を破って突出します。これが椎間板ヘルニアです。
突出したヘルニアが神経を圧迫し腰痛、座骨神経痛を引き起こします。よく起こる年齢は20歳台後半か ら30歳台前半までで、10歳以下あるいは50歳以上の発生は、非常にまれとなります。腰が前に曲が りにくくなったり、無理に曲げると太股やふくらはぎに痛みが走るようならヘルニアが疑われます。

予防:
椎間板は圧迫力には抵抗力がありますが、屈曲や回旋力には比較的弱い性質を持っています。 常に椎間板の圧を余り上昇させず、そして屈曲や回旋力がかからないような姿勢をとることが大切です。
つまり、背筋をまっすぐに伸ばし、物を持ち上げるときには、中腰でなく膝を使って持ち上げるようにするのが必要 です。
背筋、腹筋やお尻の筋肉は、背骨への負担を少なくする働きがあります。はげしい筋力トレーニン グなどによらなくとも、顎を引き、背筋を伸ばして、お尻をすぼめて、さっそうと歩くだけで、これらの 筋肉への無理のない訓練になります。