高田整形外科病院 〒771-0203 徳島県板野郡北島町中村字東堤ノ内30-1
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腰部脊柱管狭窄症


MRI 側面像
MRI 側面像
第4/5レベルで脊柱管の狭窄が認められる(矢印)

横断像
横断像
 


概要

脊柱管は背骨、椎間板、関節、黄色靱帯などで囲まれた脊髄の神経が通るトンネルです。加齢とともに背骨が変形し、椎間板の膨隆、椎間関節変形、黄色靭帯肥厚が生じることで神経の通る脊柱管が狭くなります(狭窄)。これによって脊柱管内の神経は圧迫を受け、神経の血流が低下して脊柱管狭窄症が発症します。年を取るほど症状が現れやすくなります。

症状

特徴的な症状は間歇性跛行(かんけつせいはこう)です。歩き始めは大丈夫ですが、しばらく歩くと下肢がしびれたり、重くなったり、痛みが出たりして歩くことが困難になります。座って腰を曲げていると症状が和らいで、また歩けるようになるというのが典型的な症状です。下肢の血管障害でも間欠性跛行の症状が出現することがありますが、歩行を中止さえすれば姿勢に関係なく痛みは消失します。
腰部脊柱管狭窄症では、強い腰痛は生じにくく、安静にしていればほとんど症状はありません。進行すると下肢の力が落ち、肛門周囲の違和感や排尿障害が生じることがあります。

治療

 この病気は根本的には老化に伴っているため、有効な予防法がないのが現状です。長距離の歩行は症状を悪化させるので控えるのがよいようです。高齢の方では、杖や乳母車を利用することで腰への負担が少なくなります。
 保存療法としては、薬物療法(血管拡張薬、非ステロイド系消炎鎮痛薬、ビタミンB12製剤、末梢神経障害改善薬)、装具療法、リハビリ、神経ブロックを行います。
 保存療法を3~6カ月続けても症状が改善せず、生活に不便がある場合は手術を選択します。下肢の進行性麻痺や排尿障害を伴う場合は、早めに手術を受けた方がよいと思われます。
 脊柱管狭窄症の手術の目的は、狭くなった脊柱管を広げて神経の圧迫を取り除くことです(除圧術)。最近は腰椎椎間板ヘルニアと同様に内視鏡を用いた低侵襲手術を行う施設も増えてきています。なお辷りや不安定性がある場合には固定術の追加が必要となります。