高田整形外科 〒771-0203 徳島県板野郡北島町中村字東堤ノ内30-1
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腰椎椎間板ヘルニア


MRI 矢状断像
MRI 矢状断像
椎間板が右後方に突出して右S1神経根を圧迫(矢印)

横断像
L5/S1椎間板が右後方に突出して右S1神経根を圧迫(矢印)


概要

椎間板は、背骨(椎体)を繋ぐクッションの役目をする構造物です。横に長い楕円形の円板で、外側の固い線維輪(せんいりん) と中心部の柔らかい髄核(ずいかく)からできています。線維輪が弱くなって膨隆したり、線維輪が断裂して中心部の髄核が脱出したりすると、後方にある神経を圧迫するようになってきます。これが椎間板ヘルニアです。
好発年齢は活動性の高い20代から40代です。原因としては、長時間の運転、中腰での作業などの環境因子、遺伝的要因(もともとの体質・骨の形)、喫煙、そして加齢が関係しています。

症状

突出したヘルニアが神経を圧迫し、腰痛や、坐骨神経痛を引き起こします。通常は、いわゆる「ぎっくり腰」のような腰痛がまず出現し、暫くすると一側の下肢へ放散する激しい痛みを伴うようになります。神経の圧迫が強ければ、下肢の痺れや脱力が生じ、歩行に支障をきたします。巨大ヘルニアでは両側下肢に症状が生じ、排尿や排便に障害が生じる場合があります。

治療

腰椎椎間板ヘルニアの約80-85%は自然経過で軽快するとされていますので、保存的療法を行うのが原則です。安静・腰椎コルセットの装着・リハビリ、神経ブロックなどの鎮痛を目的とした治療法を行います。急性期には痛みの程度に応じて活動を制限すべきですが、強い症状が治まり次第、なるべく早く通常の生活に戻ることが良い結果に繋がります。内服薬としては、筋弛緩剤・消炎鎮痛剤・ビタミンB剤などが用いられ、強い神経痛にはプレガバリン(商品名リリカ)が有効です。
各種の保存的療法を2~3ヶ月行っても効果のない場合や、痛みの発作が繰り返す場合、痛みが激烈な場合、下肢の運動麻痺が著名で排尿障害が生じた場合には、手術療法を考慮します。
手術ではヘルニアを摘出しますが、最近では内視鏡を使った手術が広く行われるようになってきました。経皮的内視鏡下腰椎椎間板摘出術は非常に低侵襲で、局麻下に行われ、皮膚切開は約8ミリ程度です。早ければ翌日にも退院可能ですが、残念ながら手術可能な施設が限定されます。